映画「おっぱいバレー」を見て思い出すあの頃
綾瀬はるか主演の「おっぱいバレー」を見ました。数週間前に録画していたのですが、今ひとつ見ようという気持ちがおきない。妻がでかけている時間に見ることにしました。
やんちゃな中学生を教える純情可憐な綾瀬はるかがバレーボールの指導を通じて、彼らをそして彼女自身が成長していくという青春ストーリーです。中学生男子のセリフが棒読みで参ってしまいましたが、脚本はとてもよくできていて最後まで見続けることができました。
それにしても昭和50年前後の設定だと思うのですが、とてもノスタルジーを感じる出来になっていてそっちにびっくり。まちなかを走る車にスバル360やダットサンがいるのはもちろん、駅や商店の前に貼ってあるポスターも当時の雰囲気を感じさせます。セットをつくるのは大変だったでしょう。
そしてBGMが当時の歌謡曲。特に浜田省吾の歌(「風を感じて」)が挿入されていたのはよかったなあ。「自由に生きていく方法なんて、100通りだってあるさ。イッツ・ソー・イージー。イージー・トゥ・ビー・フリー」
息苦しさを感じる現代ですが、昭和50年前後(1970年代)は見えない息苦しさは感じませんでした。不幸な事件もたくさんあり、校内暴力が問題化していましたが、元気な時代でした。私も中学生のとき、浜田省吾のこの歌詞をいつも口ずさんでいました。「自由に生きている方法なんて100通りだってあるさ」 この歌を歌うと悩みなんて小さくなっていきます。今の生き方が嫌なやら、他の生き方があるのさと。
ところで、若い独身女性の教師が担任、あるいは部活の顧問なんてうらやましいですね。私は小学校から高校を卒業するまで、女性の担任は小学生のときに1度だけでした。教科別でも中学生のときの音楽と家庭科だけ。高校は教科別でもなし。当時は女性の教師は少なかったんですね。
映画の中で最後に中学生男子が綾瀬はるかの胸に飛び込んで、先生のおっぱいの感触をゲット(?!)することができたというオチがありましたが、実際にあんなことがあったら、生徒たちにとっては一生の思い出になるでしょうね。甘酸っぱい青春時代として。
映画の中では中学校を卒業してそのまま就職する生徒がいましたが、私の中学校のクラスにも就職する生徒が3人?ぐらいいました。当時もほとんどは高校に進学ですが、まだ就職することも普通にある時代だったのです。
それからすると今では中卒就職は皆無。高校卒業後も大学や専門学校に進学するのが大半になっています。もう後戻りはできない。ノスタルジーはノスタルジーの中にしか存在しないのですね。
デスクに頬杖ついて 思い出す子供の頃 車にサーフボード 彼女の肩抱き寄せ砂浜で ビール片手に明日を待っていた Oh Yeah ! (浜田省吾「DANCE」)
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