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2021年5月31日 (月)

いいこと日記を始めてみようよ 「ストレスフリー超大全」を読む

「ストレスフリー超大全」(樺沢紫苑)のなかに、一日の最後によかったと思えたことを3つ書く、3行日記が紹介されていました。

よい睡眠をとるためには、嫌な出来事を思い続けたままでは脳や体にとって有害。それを防ぐために寝る前に今日のよかったこと、いいことを思い出して文字に残すというものです。

嫌なことも1行だけ書いてもOKです。そういうときは出来事を簡単に書いて、最後に「でも大丈夫。これでいいんだ」と肯定して文章を終える。それからいいことを3つ書くのです。

面白いなあと思ったのは幸福を脳内に分泌されるホルモンで科学的に分析していること。セロトニンは健康(やすらぎ)、オキシトシンは人とのつながり(家族、恋人、友人)、ドーパミンは達成感(金、名誉)といった具合です。

「よかった」と思えることはこの3種類のどこかに分類できます。多くの人はドーパミン的な幸福を「幸せ」と感じるのではないでしょうか。筆者はセロトニン、オキシトシンが大事だと説(と)きます。セロトニンは「今朝は美しい青空だな」とか「空気が清々(すがすが)しい」といったこと。オキシトシンは家族とのふれあいなど。ありふれたものですが、こういう「幸せ」を「幸せ」と気づくこと、そして文字として記録することが大事だというのです。

友達がいない私の場合、普段ある「つながり」は家族(今では妻だけ)、そして知り合った女性たちとの何気ない会話でしょうか。

飲みに行けばその店の女性店員と話をすることもできますが、相手にとって私は営業相手。これをふれあいとか、つながりと言えるかはちょっと考えものですね。

数年前までは、私は月に10回は飲みに行き、若い女性店員との会話を楽しんでいました。しかし、そういう私に嫌悪感をあらわにした娘が現れ、それっきり、その店に行くことはもちろん、女性目当てに飲みに行くことをやめました。

それで幸せ度が低くなったかというと、そうでもありません。当時はだんだん、女性との会話がつまらなくなってきていたからです。そういう意味では、オキシトシンも相手を選ぶ必要があるのかも。

さて、3行日記のこと。幸福感が高まるように、よかったこと、親切にしたこと、感謝したこと、そういうポジティブな感情を与えてくれた出来事を書き留めたいですね。

いつのまにか吾を呼び捨てる男いてフルーツパフェを食べさせたがる(俵万智)

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