おみやげはグリーンピースとそらまめ 時短営業期間中の小料理屋
鹿児島市内の飲食店はまだあと2週間の営業時間短縮が必要です。お酒の提供は午後8時までで9時には閉めないといけないなんて。新型コロナウイルスの感染者が県内では連日40人前後でなかなか減らないからねえ。
そういうなか、久しぶりに小料理屋のおばちゃんを訪ねてみようと思い立ちました。もう午後7時を過ぎていましたが電話をすると「あんたが来るなら待ってるよ」とのこと。
お店のお客は今日も私一人でした。おばちゃんに話を聞くと
「この2週間誰が来るもんかい。ゼロよ。お酒の提供は午後8時まででしょう。天文館のお店なんて普通は午後8時ぐらいからお店を開けるから、とてもやっていけないでしょ。だからほとんどしまっているのよ」
まあ、それもそうでしょう。その前の日に行った居酒屋「魚民」も午後6時過ぎに入りましたが、お客は私のほかに2人組のおじさんがいるだけ。さびしいよなあ。
この日、お店で出た料理はとんかつ一切れ、しゃけの塩焼き一切れ、鶏の唐揚げ1個。お通しははきんぴらごぼうや茹でたブロッコリーなど。いやあ、普段営業していないのが丸わかりです。
蒸し暑いこともあってビールを一本注文。手酌で喉を潤し、おばちゃんの話を聞き続けました。おじから相続した土地が売れたことが相当うれしかったようです。相続当時は管理が大変だからと私に100万円で譲ろうとした土地です。私の家から遠くて管理が大変だし、子どもたちが進学でお金が必要な時期だったのでお断りをしたところ。私も現地を見に行ったことがあったので、私も売れたことを一緒にお祝いしました。価格は700万円ほどとのこと。よかったですね。お店の売上が激減しているだけに生活の足しになったでしょう。
面白いのはおばちゃんの説。「やっぱり土地に手をかけないといけないよね。私は毎日そこに行って家の中を片付けて庭に木を植えたりして整えていったんだから。草がぼうぼう生えていて土地の境界もわからないような土地だとひと目で買う気持ちがなくなっちゃうでしょ。やっぱり手入れが大事なのよ」
なるほどね。手を入れると確かに輝きます。土地だけなく、物も人も。ほったらかしにしてしまうとなんでも錆びついてしまって魅力が失われていきますから。
帰りのおみやげはグリーンピースとそらまめでした。どちらも鞘(さや)つきです。グリーンピースはまぜごはんに。そらまめはウイスキーのつまみとしていただこうかな。
日曜はすぐ昼となる豆の飯(角光雄)
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