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2020年6月

2020年6月28日 (日)

鹿児島ユナイテッド開幕戦は黒星 敗戦よりもわからないことがショック!

いよいよJ3が開幕。鹿児島ユナイテッドの試合をダゾーンで観戦しました。対戦相手はロアッソ熊本。アウェーです。

試合は開始から20分は完全に熊本ペース。高い位置でプレスをかけてくるので鹿児島はすぐにボールを奪われる。熊本はボールを奪ってからの反撃が早いので鹿児島のディフェンスが完全にマークがずれている。2点を連続して奪われました。

前半終了前に牛ノ浜が縦一本で抜け出して,ファーサイドのゴールネットを揺らして1点を返します。後半は完全に鹿児島ペース。しかも,ゴール前の水たまりでボールが止まったり,シュートがオフサイドポジションの選手をかすめたためゴールがオフサイドと判定されるなどのラッキーが続いたにもかかわらず,3-1とリードされてしまいます。

最後の20分は,熊本は完全に足がとまり,ゴール前を固めてただボールを前に蹴っているだけの状態に。当然ながら鹿児島はボールを圧倒的に保持しますが肝心のシュートが枠に入らない。昨シーズンのデジャブを見ているようでした。PKで1点返しますが終わってみれば3-2。開幕戦は黒星でした。

敗戦はともかく,メンバーが昨シーズンとこれだけ違うと正直,???状態でした。何しろ鹿児島のツートップが新加入の馬場(背番号50)と酒本。酒本は昨シーズンは右サイドバックだった選手。しかも,両選手とも30代後半です。どういう意図なんでしょう?

驚きはまだまだあります。昨シーズンと同じだったのはセンターバックの水本,左サイドバックの砂森,左サイドハーフの牛ノ浜,右サイドハーフの萱沼,センターハーフの中原だけ。半分以上が新加入の選手で占められています。

昨シーズン大活躍の五領やニウド,そして私のイチオシである藤澤はいったいどうなんてんだ?

謎だ。謎だ。謎だ。

熊本はこの試合がデビューという若手選手が3人スタメンに入っていて,それぞれ活躍していたのと対照的に,鹿児島はベテランばかり。戦術も中央のショート縦パスを多用するのは昨シーズンと同じで,相変わらずマイナスのセンタリングは少ない。サイド攻撃ではフォローがいなくて孤立するところも昨シーズンと同じ。どうも金監督の意図がよく分からない。

ひとつ評価をするなら,2点のビハインドがあってもやけくそになっての前掛かりがなくなったこと。昨シーズンは攻撃性を前面に出しすぎてカウンターを浴び,逆に大量失点を招くことが多かった。J3に降格したのは個々の試合の勝敗にこだわりすぎて1年を通してのリーグ戦の戦い方がきちんとできていなかったことが原因です。その反省を踏まえてのことなのかは不明ですが,きっちりとゲームをつくっていたのは希望がもてます。

それにしてもプレーヤーの半分が知らない顔なんてつまんない。とりあえず選手の情報を集めましょう。そして無観客試合ってつまんない。私はやっぱりナマでみたい!

ぽんと腹をたたけばムニュと蹴りかえす なーにおもっているんだか,夏 (俵万智)