庭の花壇に穴を掘って荒らす犯人は,意外なほどすぐ近くにいた!
我が家の庭には樫(かし)の木が数本植えてあります。今の時期は新芽が吹いて一斉に真上へと伸びていきます。あまりにも伸びるスピードが速いので,いろいろと不都合が生じます。
4月になってから,BS放送を録画予約をしていたのにできていない,という日が数日ありました。これは数年前にも経験しています。BS用の受信アンテナの周りに,樫の木が伸びて電波の受信状態が悪くなるのです。
常々庭木を剪定したいとこぼしていた妻は,ゴールデンウィークのこの時期に腰ぐらいの高さからのこぎりで切り倒しました。5月2日,3日は,妻が庭の木の3分の1ぐらいを片付けました。
今朝は7時から切り倒した木を50センチ間隔で切断し,ゴミとして出すことにしました。何しろ高さは3メートルぐらいあります。幹の太さも10センチ前後。切断するのもひと苦労ですが,これを何回もするのだから本当に疲れます。
妻がのこぎりで切断し,私は枝や幹を紐でくくってゴミ収集所まで運びます。小さな枝葉は透明なポリ袋に入れて持って行きます。昨日の雨で湿っていることもあり,重くて肩が抜けそうです。
ゴミ収集所から家に向かっているとき,我が家の庭に灰色の動物がいるのが見えました。ネコかと思いきや口がとんがって前にでています。我が家を囲っている金網フェンスに近づいてよく見ると,ネコではなくタヌキでした。数十秒ほど庭の土を口でほじくっていましたが,私に気付いたのか,玄関のウッドデッキの下に潜り込んでいきました。
妻にこのことを話すと,妻は勇躍,ホースを伸ばして玄関のウッドデッキの隙間から水をかけ始めました。軒下のため普段は雨が降り込まない場所。それだけに突然大量の水が入ってきて驚いたのでしょう。タヌキがウッドデッキの下から慌てて飛び出してきました。
家の周りをぐるりと一周して私のところへ駈けてきましたが,私に気付くと慌ててUターン。そのまま私はタヌキを追いかけました。10秒もしないうちにタヌキがまたこちらに向かってきました。我が家は家の周りを金網フェンスで囲んでいるので玄関へのアプローチしか逃げ道がないのです。ネコならジャンプしてフェンスを跳び越えて逃げるのですが,動きが鈍重なタヌキはとても無理。
金網フェンスの下はコンクリートとの間に10センチ程の隙間があります。タヌキは覚悟を決めたようでここに頭を突っ込むと,お尻をこちらに向けたまま,ものすごい勢いで足をばたつかせます。太い胴回りが抜けたかと思うとそのまま道路に「ドサッ」と米俵を落としたような音をさせて転落。そのまま坂道を走って逃げてきました。
最近,庭の土がよくほじくり返されていたのはタヌキの仕業だったんですね。それにしても我が家がタヌキのねぐらとなっているとは驚きでした。確かに我が家の庭には,樫の実やミミズ,昆虫がいっぱいいます。エサが豊富なので棲みついたんでしょうね。
ところでタヌキと言えば「クサい」というイメージ。それがまったく匂いもなく,フンも落ちていませんでした。タヌキは意外ときれい好きなのかもしれませんよ。
麦秋や今日のしっぽはよいしっぽ (水野真由美)
コメント