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2020年5月 2日 (土)

不要不急の外出を控えるように言われている私は・・・

いよいよ今日から5連休です。しかし,社長の命令で連休の真ん中の3,4,5の3日間は出勤することとなりました。当社の社長は「不要不急の外出は控えろ」と日頃から周囲に言いまわっています。皮肉屋の私は,社員を休日出勤させることで不要不急の外出をさせないということなのか,と言いたくなるところです。

そんな私にとって貴重な休みの今日は朝から快晴。不要不急の外出を控えている私は,3ヶ月ぶりに実家に帰ることにしました。この3ヶ月は休日返上で新型コロナウイルス感染症問題に対応してきました。もう70歳を過ぎた両親に会うのも今年1月以来。顔を見せることが親孝行と決めている私にはあまりにも長い親不孝でした。

車の運転を妻にまかせて,実家に行き,両親と最近のコロナウイルスや会社のこと,7月の知事選挙のことなどを1時間ほど駄弁(だべ)りました。その後は父と囲碁を一局。甥っ子とチェスを1局。これで1時間半ほどの滞在です。途中,この日できあがったばかりの柏餅をいただきました。やわらかくておいしい。なつかしい味です。

不要不急の外出を控えている私は,自宅への帰り道,墓参りに寄りました。昨日,だれかお参りに来たようで,花は新しく,湯飲みや手水鉢(ちょうずばち)の水もきれいにしていました。線香に火をつけて手を合わせました。こちらも3ヶ月ぶりです。ご先祖様,長い間ご挨拶にこれなくてたいへん失礼しました。

墓参りの後,不要不急の外出を控えている私はコンビニに立ち寄り,ブルーベリーとクリームチーズのサンドイッチと無糖コーヒーを買い,入来峠の八重のキャンプ場で食べることにしました。

不要不急の外出を控えるよう鹿児島県から要請されていることもあり,キャンプ場には20台程度の車が駐車していて,コテージ周辺の木陰には5,6組の家族連れやカップルがレジャーシートを広げてお弁当などを楽しんでいました。妻と一緒に林の中の四阿(あずまや)で,さっき買ったばかりのサンドイッチを食べました。

空には薄雲が広がり始めました。陽光がやや弱くなりました。風は乾いているもののやわらかく頬をなでていきます。周囲に目を向けるとキャンプ場の木々の新緑がまぶしく見えます。まるで生命の輝きをみるようです。「風光る」という言葉ぴったりとあてはまるような,そんなひとときを過ごすことができました。

不要不急の外出を控えている私は,そこからちょっと足を伸ばして甲突川の源流である甲突池に寄りました。あわせて八重の棚田も今日初めて見ることができました。こんな高台でも田んぼがあること,そして現在でも人の手で棚田を維持していることに,微(かす)かながら感動しました。

午後2時前,自宅に戻りました。久しぶりに森の中の空気を吸い,両親や親戚と近況を語ったりしてリフレッシュできました。肉体的にも精神的にも疲労が重なっている今の私にとっては,必要で充実した貴重な外出でした。誰がなんと言おうとも。

山遊び我に随(したが)う春の雲 (石井露月)

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