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2020年5月

2020年5月23日 (土)

犬飼滝で出会ったカップル どうして女性の方が印象に残るのか?

今日は午前中に会社で残務整理をした後,妻と霧島方面にドライブをすることになりました。

天気は風がやや強く,雲が多いものの晴れ。心地よい五月特有の天気です。平日は遅くまで残業。休日も出勤するか,しないときは終日自宅待機と仕事漬け(コロナ漬け?)だった私を妻が気遣ってくれたのです。たまには外の空気を吸ったり,まったく違うことを体験して刺激を受けないとね,と。

国道10号線沿いに北上し,鹿児島空港へ。空港駐車場はもちろん,周辺の駐車場もガラガラ。空港に入るとこれまたガラガラ。飲食店で営業していたのはロイヤル,山形屋レストラン,ふく福の3店舗だけ。それ以外はすべて休業中。運航状況をみるとほとんどは「欠航」。

ロイヤルに入ると私は「黒豚溶岩焼丼」,妻は「黒豚パーコー麺」を注文。「黒豚溶岩焼丼」は脂身がたっぷりなのにカリカリで臭みもなく,焼き鳥のタレのような甘いソースがまたぴったり。本当に美味しかった。

その後,妙見温泉近くの犬飼滝まで足を伸ばしました。駐車場に車を停め,滝壺まで歩いて行きました。遊歩道のように足場はしっかり組んであるのですが結構急な坂道。ゆっくりと歩いて下り,2畳程度の狭い展望所にたどり着きました。

展望所には20代ぐらいのカップルが来ていました。どちらも一眼レフと思(おぼ)しき望遠のついたカメラを首から提(さ)げていて,滝の様子やお互いの容姿を撮影していました。女性の方が私に気付き会釈をしたので私も同じように会釈を返しました。そのお嬢さんのかわいらしいこと。服装はこげ茶ベースでシャツとスカートとブーツをあわせていて,目がぱっちりとして笑顔がとても素敵でした。一方の男性は白いTシャツというラフな格好で顔をこちらに向けることはなし。それだけ彼女に夢中なのでしょう。

このカップルが立ち去った後,私と妻は高低差が30メートル以上はある滝を眺め,その迫力に圧倒されました。水しぶきが霧状になっているのか肌で感じます。後ろで男女の声がするので,まだ,あのカップルが残っていたのかしらと思って振り向くと,まったく別のカップルが私たちが立ち去るのを待っていました。

こちらも女性が私に軽く会釈をしました。このお嬢さんもまたかわいらしい。みず色の淡いセーターを着て目を細めていました。一方男性の方は周囲を見渡してこちらには目を向けません。茶髪が鳥の巣のように巻き上がっているのが分かった程度。

展望所は1,2分の滞在でしたが,滝の魅力を十分に感じることができました。それにしても出会った2組のカップルはどちらも女性はかわいらしいのに,男性の魅力のないこと。女性は周囲に配慮する(愛想がいい)けど男性は自分の世界に浸る(無愛想)からなのか,女性の魅力は若さ・美しさだけど男性の魅力は外見以外(経済力,談話力?)なのか。

逆に今日出会ったカップルたちは私たち夫婦をどう見ていたかしら。私と妻はどちらも50歳目前,妻の髪に白いものが混ざり,私はジャケットにチノパンといかにもおじさんファッション。滝を見終えたカップルが「25年後はこんな夫婦になっていたいね」と思ってくれていれば最高なんですけどね。

白玉(しらたま)や子のなき夫をひとり占め (岡本眸:おかもとひとみ)