香川県のゲーム規制条例の盛り上がりって,私に関係ありますか?
香川県のゲーム規制条例がしばしばマスコミに取り上げられています。条例の主な内容は,「スマホ,ゲームは60分以内」といったところでしょうか?
これに対する波紋が大きく広がっています。「個人や家庭内のことに口出すな」的な意見から,「eスポーツもある現代に逆行する」という積極的反対まで,いろいろと目にしました。みなさんはいろいろと考えているんですね。すごいなあ,鹿児島県人の私には関係ないと思っているので,他人事なんですが,こんなくだらないことについて熱く語っている人を見ると感心してしまいます。
一昔前は「ネトゲ廃人」という言葉は流行していました。インターネットゲームに没頭し,昼夜が逆転。現実生活に戻れなくなった人々が存在していると,一時期朝日新聞でも取り上げていました。
そういえば成毛真もそんなことを著書で自分自身の体験を書いていました。会社に行かず,ずっとネットゲームをしていたところ,会社の部下がそのゲームに参加して「社長,会社に来てください」みたいなことをゲームの中で具申してきたとか。成毛自身も「あの頃の自分はどうかしていた」と語っていましたが,それぐらい熱中させる何かがあるんでしょう。
でも,不思議なのは,成毛氏などはゲーム依存の状態から卒業していることです。成毛氏だけではなく,多くの人は卒業しているのではないでしょうか。確かに長い人は数年も依存症になるでしょうが,いずれ気付くときが来るのではないか,なんて思ってしまいます。
私もゲームに熱中した時期があります。ファミスタをリーグ戦でずっとやってました。だからといえ,それがずっと続くかというと疑問。そのうち飽きてきて,現実の世界に戻るのです。膨大な時間が無駄になったことは事実ですけど。
さて,ゲーム規制条例に話は戻ります。あれこれ議論はありますが,年配の方は「ゲーム」を「マージャン」に置き換えてみるとどうでしょう。現在の70歳以上の高齢者,いわゆる団塊の世代は青春時代を雀荘で過ごしたはず。もちろん全員ではありませんが,おそろしいほどのめり込んだのではないですか? でも,それも一時の夢。やがて会社でサラリーマンとして働き出し,付き合いでマージャンはするぐらい。そうなってませんか?
スマホゲームにせよ,インターネットゲームにせよ,私は根っこは同じではないかと思います。一種の通過儀礼みたいなものでしょう。思春期に異性に強い関心をいだくように,多くの人にもゲームに没頭する時期がくるのではないでしょうか。ゲームにのめり込みすぎて現実生活が送れない人がいるじゃないか,って反論があるかもしれません。でも,異性に強い関心をずっと持ち続けて高齢者になってもレイプや強制わいせつ事件を起こす人だっています。そういう人がけしからんといってわいせつな本を開いたり映像を見たりするのは1日60分までと規制をかけますか?
何にせよ,極端な行為に走る人は一定程度存在します。それを排除するために,無害な人たちにも十把一絡(じゅっぱひとから)げに規制をかけるなんて,私は的外れだと思います。
ところで,鹿児島県では自転車に乗るときはヘルメットをしなければならない,自転車保険に加入しないといけないという条例があることを知っていましたか? ここ鹿児島はもちろん,全国紙でも全然話題にもなりませんが,こちらはゲーム規制条例なんかよりも,ずっと影響があると思いますよ。当たり前すぎてマスコミが取り上げないことこそ,私は大事にしたいですね。
ぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわ(中澤系)
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