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2020年1月 6日 (月)

鹿児島市バスの路線を移譲 これからどうなるバス路線

仕事帰り,鹿児島市の交通局によって市バスの定期券の更新手続きを行いました。そのとき,隣の窓口で手続きをしていた人が「15番線は4月から鹿児島交通が運行しますので,定期券の期限は3月31日までです」と案内。これにはびっくり。

帰宅してから鹿児島市交通局のホームページを見ると,紫原方面は今年の4月から鹿児島交通に,吉野方面は今年の4月から南国交通に,明和方面は来年の4月から同じく南国交通に移譲するとなっていました。今後3年間は路線と便数は維持するとの条件が示されていましたが,赤字路線だから民間会社に移譲したことを考えると,3年後に廃止されてもおかしくありません。

過疎化とは無縁と思われていた,鹿児島市内のバス路線でさえこの有様。地方では苦戦するはずです。私の田舎でも路線バスに乗ったら私だけということも珍しくありません。補助金がでているから路線が維持できているってことなんでしょう。

それにしても鹿児島交通は「官より民です。補助金はもらっていません」と大きく車体に書いた路線バスを運行しています。しかし,実態は乖離しています。なにしろ鹿児島交通は鹿児島県内で最もバス路線の運行費補助金をもらっている会社。この主張広告でラッピングしたバスが運行する路線は確かに補助金はもらっていません。黒字だから。でも,赤字路線はちゃんと補助金をもらっています。その路線ではラッピングバスは運行していません。でも,一般の人は補助金をもらっていない「路線」と補助金をもらっていない「会社」を区別することなんてできないでしょうね。

でもまあ,こんな広告を掲載したところで,鹿児島交通を選んで乗る人なんていないでしょう。それよりも市バスより20円安い運賃が魅力に感じるはず。

問題はこれからです。市バスの路線を奪った鹿児島交通は20円安くする必要はなくなったので間違いなく運賃を値上げするでしょう。ライバルの市交通局を葬(ほうむ)って路線を独占してから運賃を値上げする。よくある話です。

かつて,鹿児島と種子島,屋久島を結ぶトッピーもそうでした。トッピーを運行する鹿児島交通は,ライバル会社の運行するロケットと対抗して価格競争。それではお互い赤字が増加するだけなので共同運行に切り替えて運賃を高値安定に切り替えました。こちらは葬ることはできませんでしたけど,値下げ合戦を繰り広げたのは周知の事実です。

わたしはこんな鹿児島交通のやり方が嫌いです。だから,鹿児島市内では鹿児島交通には絶対に乗りません。

ところで私は定年まで働くとしたら,あと12年バスを使うことになります。でも,その前に私が利用するバス路線は廃止になるかも知れません。そうなったら歩いて通勤ってことになるかも。晴れた日はいいけど雨が降ったらどうなる? 雨の日は長靴を踏んで出勤しましょうか。

急流のごとき世なれどおでん酒(百合山羽公)

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