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2019年12月31日 (火)

大晦日らしくない大晦日 正月らしくないお正月 どうしてこんな世の中に

今日は大晦日。天文館献血ルームにいったらお休み。近くのミスドでブレンドコーヒーを飲み,Tーボウルの2階で1人ビリヤード場で1時間ほど球を撞き,100円ショップで紐(ひも)通しと糸通しを買ってから自宅に戻りました。

ジャージのズボンの紐が切れてもう1年以上。ゴムも弛(ゆる)んできたので紐で結ばないとズボンがずれ落ちてしまうんです。限界でした。そして糸通しは裁縫をするときに針穴に糸を通すことがなかなかできない。老眼が進み,針仕事が苦痛になってきました。せめて糸通しは買わないと娘の制服の補修もできないですからねえ。

12月になってからあちこち家の中の掃除をすませていました。昨日は妻の実家で餅つきがあったので,家には鏡餅も飾り付けています。門松や生花の正月飾りはありませんが,簡素ながら正月を迎える準備ができました。

私が子どもの頃は,大晦日になると近所のお寺で除夜の鐘が鳴っていました。信徒の人たちが列をなして鐘を撞いていて,私は信徒ではありませんが,その時間になると家から抜け出し,和尚さんにお願いして鐘を撞かせてもらいました。もう40年ほど昔のことです。

それが今では鐘の音が騒音だと苦情が寄せられ,取りやめるところもあるとか。一見すると,日本人にはわがままな人が増え,不寛容な社会になったと思われます。正月三が日は自宅でゆっくり過ごす。親戚に挨拶にいく。それが私が子どもの頃のお正月でした。

しかし,当時はなかった24時間営業のコンビニが地方の街にも進出し,正月1日から営業を始める小売店が増えてきました。そこで働く人たちにとっては,除夜の鐘は睡眠不足の原因になる。そう考えると,利便性を追求する消費者がこういう不寛容な社会を生み出したとも言えます。でも,ここでいう利便性って誰が求めたのでしょう?

24時間営業にせよ,元日からの営業開始にせよ,労働環境はますます悪化してきました。日本人は同調圧力が強いと言いますが,どうして正月休みの圧力よりも「働け,働け」という圧力が強いのでしょう? 

人口減少社会,労働者も減ってきました。もうこんな利便性追求社会は限界に達してきたと,誰もがうすうす感じています。経営者の皆さんがお客さんを大事にするのはもっともですが,従業員も大事にしてはどうでしょう。

伝統がなんでも素晴らしいとは思いませんが,私は伝統にも三分の理があったと確信しています。どうやら私たちの暮らしも見直すときが来たようです。まずは,正月三が日だけはコンビニや買い物に行くのをやめて,自宅や親戚の家で過ごしたり,初詣に出かけたりと,ひと昔前の習慣を復活してみませんか。消費者が変われば,労働環境も変わる。それが私にでもできる働き方改革だと思います。

人間の行く末おもう年の暮(松瀬青々)

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