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2019年10月

2019年10月29日 (火)

アダムズファーミリーを見る コメディ映画はやっぱりアメリカ?

NHK-BSでアダムズファミリーの1作目,2作目が立て続けに放送されました。まだ見たことがなかったので録画して今夜は鑑賞しました。

アダムズファミリーといえば,テーマ曲とあの家族のキャラクターがそのまま登場するホンダオデッセイのコマーシャルが有名でした(20年ぐらい前のことですが)。♪ ジャラララ,ジャ,ジャ,ジャラララ,ジャ,ジャ・・・ と少女ウエンズデーの不気味な無表情が印象的。

娘が途中で見に来たのですが,いろいろ尋ねられて困りました。一番困った質問が「この人たちは人間なの?」確かに人間離れした能力を持っているのに,相続と所有とかの話が出てくる以上,人間として権利が保障されているみたい。でも「人間」と答えるにはためらいがありますよね。

特に2作目は面白かった。父親譲りの口ひげがついた赤ちゃんが誕生。赤ちゃんを殺そうとする子ども達をアメリカのサマーキャンプに預けたときのハプニングが最高。キャンプで友達を作ろうとしないウェンズデーらの心を入れ替えようと,小さな小屋に閉じ込めてディズニー映画を見せ続けて洗脳しようとするシーンには笑えました。小屋から出たときのひきつったようなウェンズデーの冷たい笑顔。周りがドン引きする様が見事に決まっていました。

アメリカの映画は,こういうエスプリやジョークが満載で,コメディ映画ではなくても思わず吹き出すような会話がでてきます。アダムズファミリーは徹底的にブラックジョークで攻めています。それに引き換え,日本の映画はあまり笑うシーンがありません。あえて言えば寅さんシリーズぐらいか? 日本の映画は国民性がよく出ていてシリアス,ホラー系統が得意ですよね。しかしコメディとなると頭をひねっても思い浮かびません。

アメリカ映画だと「ミセス・ダウト」,「ビバリーヒルズ・コップ」などのエディーマーフィーの出演映画,「メジャーリーグ」シリーズなどなど,どんどん笑える映画が思い浮かぶのに。

コメディで忘れてならないのがフランス映画。子どもの頃見た「ピンクパンサー」は面白かったな。一度小学校でクラスの数人と見たことがありました。おそらくこの日は休日だったと思うのですが,みんながテレビでピンクパンサーを見て大笑いしたことが記憶に残っています。

そして「ニコラ」。BS放送を録画しておいたのを私と娘の二人で見たのですが,二人とも腹を抱えて大笑い。この映画の内容は全然知らずに録画していたのですが,思わぬ掘り出し物でした。

それにしてもコメディは観客が多ければ多いほど,笑いの輪が広がって,ますます楽しめるみたいです。高校のとき映画の授業で見た「サウンド・オブ・ミュージック」ですらクラスのみんなで笑ったぐらいだから。しかし,今夜は残念ながら見ているのは私1人。妻と娘はちらっと一瞥(いちべつ)する程度。まあ,しょうがないですね。あのキャラクター達の不気味さでは。

脚光を浴びるこの世のなりゆきのチャーリー浜もさびしからずや(藤原龍一郎)