« 「トミオー,やりすぎー」「サチコー」 鹿児島の恥さらし | メイン | 電話男の背後の席に座って見えてきたもの »

2019年9月30日 (月)

消費税増税前の駆け込み需要は確かに存在していた 

10月1日から消費税が8パーセントから10パーセントに引き上げられます。飲食店ではレジが不足しているとか,外食産業の値段に混乱が生じているとか,をマスコミが報道しています。が,報道の中には消費税反対の声はほとんどありません。もはやニュースの価値がないということなんでしょうね。

週末はマツモトキヨシへ。シャンプーやトイレットペーパーなどの日用品を買いだめ。普段はお客がまばらなこの店もレジには5人ほどの列ができていて,カートはなくなっていました。化粧品など高額な商品を扱っていれば駆け込み需要もあるでしょうね。

すぐ隣のマックスバリューで食料品を買い物。こちらも駐車場は満車。店の入り口のカート置き場はほとんどカートがない。店内も賑わっていました。今日は運動会だから空いていると思っていたのに。消費税増税の駆け込み需要ってすごい。(でも,食料品は据え置きだから関係ないはずなのに・・・)

そしてビックカメラへ。こちらも行列ができていました。やはり家電製品だと金額も高いので消費税増税前の駆け込み需要なんでしょうね。

今日の買い物は合計5万円程度。8パーセントだったら4000円,10パーセントだったら5000円が消費税。その差額1000円が駆け込み得というところでしょうか。

思えば消費税導入直後のマスコミの報道はすごかったなあ。当時は赤電話に10円玉を入れて電話をしていました。3分10円の設定が,数秒(3パーセント分)早くなったことを大事件のように報じていました(本当にくだらないニュースでした)。隔世の感があります。

こんなに税金が高くなったのは社会保障費がそれだけ膨らんでいるのが主な原因です。なにしろ医療費と年金に対する負担額が増加の一途。ただでさえ財政を圧迫しているのに幼保無償化とか,奨学金を返済不要にとかの主張を聞くと,頭がおかしいとしか思えません。

先日,れいわ新撰組の山本太郎が朝日新聞のインタビューに答えていました。「財政が悪化して何が悪いんですか?」 すごいなあ,こんなコメントができるなんて。これだけ借金が多いのにインフレが発生せずに国家予算を組めるなんて世界で日本だけでしょう。希有の存在です。だから勘違いしているんでしょう。日本は外国からの借金がないので助かっていますが,いずれ日本の預金も底をつきます。このペースでいくと日本に財政危機(最終的には金融危機)が訪れるのは時間の問題です。

司馬遼太郎の「項羽と劉邦」という小説があります。古代中国では人口が増えすぎると食料が不足し,治安が悪化,やがて内戦が始まります。戦争によって多数の民衆が犠牲になると人口が減少し,結果的に食料が足りるようになり治安が安定する。そんなことが書かれていて少なからずショックを受けた記憶があります。

日本の場合も,古代中国のように借金がかさんで国が破産し,年金や社会保障制度が崩壊しないと,財政再建はできないのかもしれませんね。

みずあびの鳥をみている洗脳につぐ洗脳の果てのある朝(穂村弘)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/716622/34191843

消費税増税前の駆け込み需要は確かに存在していた を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿