鬼のように連発するナウい若者言葉が,おじさんにはチョベリバッ
大阪に進学した娘が帰省しています。娘と話をしていると意味不明の言葉が突如現れます。「うわっ,やばたにえん!」「それ,めっかわ」「あげみざわ」などなど。
娘はそんな私を心得ていて,そういう若者言葉を使ったときは,その言葉の解説があります。いやあ,我が子ながら配慮が行き届いています。娘はそういう親切をすること自体がめったにないことなので,面白がって笑っています。
ちなみに「やばたにえん」は「やばい」と「永谷園」をもじったもの。おじさんにとって「やばい」とは「まずい」とか「危ない」と同義語。それが最近では「うまい」とか「最高!」に近い意味になっているとか。
ほかにも「めっかわ」は「めっちゃかわいい」の短縮形。「あげみざわ」は盛り上げている,盛り上がっているの「上げ上げ」の意味。
私が小学生の頃は「ナウい」が流行ことばでした。「かっこいい」とか「流行最先端の」というポジティブな言葉でした。しかし,こういう言葉は廃れるのも早い。私が大学生のときに「プロ野球ニュース」のあるコーナーで,パンチョ伊東が「今一番ナウい話題をお伝えします」と話していたのを聞いて思わず吹き出したことがあります。おいおい,それっていつの言葉だよと一人テレビに突っ込みを入れました。
その大学生の頃にはやっていたのが「鬼のように」「アウトオブ眼中」。「鬼のように」は「すごい」「(程度が)甚だしい」の意味。「アウトオブ眼中」は文字どおり「眼中にない」。ひるがって「問題にもならない(ほど弱い,対象にならない)」。まあ,これぐらいは普通に使っていました。
しかし,「チョベリバ(超ベリーバッド,最悪の意味)」「チョベリグ(超ベリーグッド。最高の意味)」となると話は別。私はこの言葉を,当時週刊少年マガジンに連載されていた「コータローまかりとおる(柔道編)」で知りました。東京の女子高生の間ではやっているということでした。が,こんな言葉は生で一度も聞いたことはありません。今でもそうです。
流行の言葉って誰がどうやってはやらせているのか,どうして広まるのか非常に不思議です。
数週間前に放送された,ミューエフエムのラジオドラマ「あっ,安部礼司」で,最近の若者言葉で構成した会話が1分程度ありました。私にはさっぱり意味不明。おそらく県外の人が初めて純粋な鹿児島弁の会話を聞くとこんな感じなんでしょうね。
「おやっ!?」という言葉はやりて教室の会話大方オヤッオヤッで済む(俵万智)
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