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2019年7月 5日 (金)

「弱小」の代名詞 東大野球部94連敗からの脱出劇 カギは食にあり

小論「組織作りと人材育成 ー東大野球部94連敗からの脱出劇に学ぶー」(浜田一志)を読みました。

東京六大学という大学野球の最高峰のリーグ戦。東大は、早稲田、慶應、法政、立教、明治というプロ野球選手を多数輩出している大学と対戦しているだけに勝つのは容易ではない。ましてや東大には野球の推薦入学はありえないから。小論によれば「東大野球部を一言で言うと『甲子園軍団に浪人軍団が挑んでいる』チーム」だとか。

浜田監督はさまざまなマネジメントで東大野球部を強化していくのですが、注目したのは優先順位でした。優先1位がなんと食事。2位がランニング。3位が筋トレ、4位にようやく「守備」練習がでてきます。

まず食事。1食2合、1日5食で計6~7合食べ、予算の許す限りの肉と野菜を合わせて1日4000~5000キロカロリー摂るというからすごい。食育のために「米奉行」という制度があり、食材の安価調達が役割だと言うから徹底しています。完全に相撲部屋ですね。

この食事だけで選手の筋肉体重が4年間で10~20キロも増え、体重が増えると打球の飛距離は10~15m伸び、下半身が安定するので投手の制球力も向上するとのこと。もちろん練習もするからでしょうがこの効果は注目です。

私も大学時代、少林寺拳法部に入っていました。入部当時は体重は63キロ。胸囲は85センチ程度でした。それが部活を始めてから1食1合半から2合食べ、牛乳は1日1リットル。鶏肉は1度に300~400グラム食べてました。少林寺拳法の練習では毎日基本の突き蹴りはもちろん、拳立て50回、しゃがんで蹴り上げ(スクワットと蹴りの複合)50回の筋トレがありました。

その結果、毎年5キロ以上体重が増え、大学を卒業する頃には体重は80キロ、胸囲は100センチを超えていました。けんかに強くなったかはなんとも言えませんが、たくましい体つきになったのは自信をもって言えます。また、体が硬い私でも毎日柔軟運動もしていたので、いわゆる「また割り」(足を開いてそのままお尻が地面につく)もできるようになりました。若いっていいですね。

さて、話を野球に戻します。「弱くても勝てます」(高橋秀実)というスポーツノンフィクションの佳作があります。東大進学率ナンバーワンの開成高校野球部の物語です。入部してくるのは未経験者ばかり。練習時間がほとんどとれない野球部の練習は独特です。打撃練習を優先し、守備練習にはほとんど時間をとりません。投手はストライクに投げることだけ練習します。監督の信念なんです。そしてこれでも実力高に勝利することもあるというから、スポーツって面白いんですよね。

言葉ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!  ラン!(加藤治郎)

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