雨の中、西郷銅像の前で写真を撮りあうカップル 二人だけの世界
今朝は雨。天気予報によると明日までかなりの雨量になるようです。
土曜日は通常学校は休みですが、娘は登校。家では勉強ができないと言って、週末でも学校で勉強するスタイルなので、制服に着替えて学校に通います。
妻は歯医者に行くと言うので、久しぶりに私が車を運転して娘を送り届けました。
車に乗っているときに、娘に話しかけてみました。「昨日の公文では英語のN教材のテストだったんだってね。74点で合格だったとお母さんから聞いたよ」「うん、よかったよ」「もう公文はやめるの?」「先生から5月末まで続けてから辞めるんでしょう、みたいに聞かれて面倒だったから、そうしますって返事した」
1年近く続けてきた公文の英語、毎日10枚のプリントをこなしてきました。娘には相当負担だったようで、受験勉強に時間をとるため、公文を辞めたいと言っていました。私は特に異存はなかったのですが妻がなかなか承諾せず、今になってしまいました。
娘は「公文の英語では勉強にならない」といいますが、私からすれば、毎日相当量の英語を相当のスピードで何度も繰り返し読みこなすので、実力は驚くほどアップしています。本人はそのことに気づいていないようですが、1年間公文に通わせて本当によかったと思います。なにしろこの1年で高校教材、通常は3年かかるところを全部突破したのですからね。普段だらけている娘にとってはすごい頑張りです。
模試の偏差値もこの1年で40前後から60前後にアップ。娘はそれを公文のおかけだとは思っていないのですから、公文の先生には申し訳がないです。
高校の近くで娘を車から降ろし、自宅へと引き返す途中、西郷銅像の前で信号待ちになりました。
弱い雨がしとしとと降る中、ひと組のカップルが仲睦(なかむつ)まじく、西郷銅像をバックにスマホでお互いの写真を撮っていました。前の車道には渋滞の車の列、周囲の歩道には他に誰もいない。こんな状況下で、笑顔をふりまいて二人だけの世界を楽しんでいる様子を見ると、とても微笑ましく思えました。
世界には客観的に存在していても、自分が認識しているものしか存在しない。カップルにとっては渋滞の車のドライバーは存在していない、ただの風景。娘には公文の効果も存在していない、ただのルーチン(毎日の習慣)。でも、確かに存在しているんですよ。間違いなく。
いつ見ても三つ並んで売られおる風呂屋の壁の「耳かきセット」(俵万智)
コメント