赤い彗星シャアのリーダーシップ ビジネス本もここまで来たか
「シャアに学ぶ”逆境”に克つ仕事術」(鈴木博毅)を読みました。
機動戦士Z(ゼータ)ガンダムの主人公、シャア・アズナブルのセリフや行動から、ビジネスマン(上司)としての振る舞いや部下の育成方法・組織のマネジメントを学ぶスタイルです。
以前、機動戦士ガンダムに学ぶリーダーシップという本(正式な書名は忘れました)が、登場人物ごとに成功例、失敗例などと教材にした面白いスタイルだったので、おそらくこの続編(?)だろうと図書館で借りてきたのです。
機動戦士ガンダムがテレビで放送されていたのは私が小学生の時。これは毎回テレビで見ていました。しかし、次のZガンダムからはまったく内容を知りません。今回のビジネス書を読んで、初めてZガンダムがシャアの物語であることを知りました。
そして今回読んだ本でも、ビジネス書としての教材は、シャアの言葉や行動に焦点を絞っていました。アムロやブライトなど懐かしい登場人物にも光を当てているのですがそれはごくわずか。シャアの魅力って凄いんだと今更ながら(30年以上経って)認識しました。
もう20年ぐらい前のこと。手帳に凝った時期がありました。そのとき興味深かったのが手帳に自分のお気に入りの言葉(座右の銘みたいなもの)や人生の目標を書き込むスタイル。手帳のガイドブックで紹介された事例に「シャアの演説集」があってびっくり。根強いガンダムファンがいることはいろいろ見聞きしますが、ビジネス手帳に演説集を貼り付けるぐらい凄いのかと驚きました。
私が小学生の頃のビジネス書として、月刊「プレジデント」がありましたが、ここで取り上げられた人物は経営者、戦国武将、プロ野球の監督、軍人などでした。作戦好き、戦史好きだったわたしは熱心に読んだものです。当時のビジネスのお手本はすべて実在の人物だったのに、それが今ではアニメのキャラクター、ガンダムのストーリーがビジネス書の教材になっているのですから、時代は変わりますよね。
次の令和の時代のビジネスの教材は何でしょうか? いまどきの子どものヒーローはビジネス書には馴染まないだろうな。いや逆に、ビジネスのあり方自体が大きく変化しているかもな。
人生の黄金律を今と呼ぶ(関口比良男)
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