夜の入来峠を越えると、まばゆいばかりに光り輝く光球が現れた!
今夜は残業。夜9時を過ぎていたこともあり、妻に車で迎えに来てもらいました。
バス停で待っていると車が止まったので乗り込みました。周囲の歩道には大勢の人々。「この人たちは一体何なの?」と妻が話しかけてきました。
「ああ、今夜は鴨池球場で巨人対広島戦があったんだよ。さっきからカープとジャイアンツのユニフォームを着た人たちが大勢歩いているよ。これだと数少ないバスはどれもすし詰め状態だろうね。迎えにきてもらって助かったよ」
それを聞いて妻は、昔紛失した指輪をタンスの奥から発見したように歓声を上げました。わけを尋ねると、「今夜、入来峠を越えてきたときに鹿児島市がすごく光り輝いていたの。もう見たこともないぐらいのまぶしさ。なんだろうって思っていたけどナイターの灯だったんだ。すごく遠くまで光が届くんだね」
車に乗って騎射場周辺を走ると、周囲の歩道は野球ファンであふれ、通り沿いの飲み屋やラーメン屋はどこも入り口まで人があふれていました。「ユナイテッドの試合でもこれだけの人は見ないよ。やっぱりプロ野球は違うね」
それからしばらくして武岡トンネルを抜け、市道に降りたとき、住宅街にこげ茶色の毛がふさふさした動物がお尻を向けてちょぼちょぼ歩いていました。残念ながら頭部は隠れて見えませんでしたが、あの姿は間違いなくタヌキです。
遠い入来峠から見ると光り輝く鹿児島市も、いざ足下をみればタヌキがいる田舎。というギャップになんだか愉快な気持ちになりました。
ああ今日も終わるねなんて言いながらスポーツニュースを見ており父と(俵万智)
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