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2019年2月 6日 (水)

村上春樹のカキフライ そして私の飲み物談義

仕事帰り、新書を片手に読みながら缶コーヒーを飲み、バスを待ちました。私は缶コーヒーの甘ったるいのが嫌でほとんど買うことはありません。城山ストアでは紙パックのジュースを買うことが圧倒的なのですがどれも量が多いし100円を超えているのでなんだか気が進みません。やむなく値段が安いだけの理由で、90円の缶コーヒーを選びました。

「微糖」の表示はあるもののやっぱり甘ったるさが胃にもたれます。量が少ない(200cc未満)なのが救いです。紅茶花伝もそうですが、どうしてメーカーの飲料はこんなに甘いんでしょうね。不自然な甘さと思うのは私だけかもしれませんが、どうもなじめません。

私の少年時代。缶コーヒーと言えば、ジョージアかダイドーブレンドコーヒーしかありませんでした。そう、スパゲッティと言えばレストランにはミートスパゲッティとナポリタンしかなかった時代です。当時は缶コーヒーの甘さを「うまい」と感じていたから不思議ですね。大人になると味覚(嗜好)が変化するのでしょうか。

大学生のときは、一人暮らしの部屋にある冷蔵庫に2リットルのウーロン茶とカルピスウォーターがいつも入っていました。もちろん牛乳も飲んでいましたが、値段で選ぶとこの2つでしたね。

今や20種類を越える缶コーヒーが販売されていますが、無糖を含め、どれも好みではありません。これはジュースも同様です。そんなわけで、外出時に喉が渇いてたくさん飲みたいときは、どうしてもミネラルウォーターか炭酸水に手が伸びます。

自宅ではお湯を沸かしてコーヒーか紅茶を飲みます。たまにホットのはちみつレモン。コーヒーはインスタントで砂糖なし、牛乳でうめます。紅茶はテオレ、ミルクティーにします。こちらは砂糖をいれて甘く作ります。ホットはちみつレモンはレモンを濃いめにして酸味を強くします。どれも冬の寒い時期はぴったりです。

かつて村上春樹のエッセイにカキフライの話が出ていました。カキフライのことを手を変え品を変え、長々と文章を続け、これができることこそ小説家の資質だ、みたいな内容でした。村上春樹は私の大好きな作家ですが、このカキフライの文章。まったく食欲をそそりませんでした。堂々巡りをしているようで物語が先に進まない、起承転結がないのです。長々書くことが目的となると、結論が引き延ばされる分、物語としての抑揚がないのだと気づきました。

今夜の私の飲み物談義にもオチがなかったですね。でも、いつもの文量には達したようです。これでお許しを。おやすみなさい。

この冬の夜に愛すべきもの、薔薇あり、つめたき紅(くれない)の郵便切手あり(若山牧水)

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