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2018年12月 6日 (木)

馴染みのバーとの別れ

今週は月曜日から連日連夜の残業。今日になってようやく山場を越え、やっと定時で退社できました。こんな日に限って家族はそれぞれ用事があるため今夜は私一人。久しぶりに20年来通っている小料理屋に顔を出しました。

お店の戸を開けるといきなり椅子が通路を塞いでいます。「今日は何事ですか?」と尋ねると70歳過ぎの女将が「ダスキンからルンバをお試しでレンタルしてるのよ」とのこと。若いなあ。この年になっても新しいものにチャレンジするなんて。

お通し(生姜と胡桃の佃煮、ホウレンソウのおひたし、枝豆入りのさつま揚げ、にんじんのナムル、豚肉と大根の酢漬け)とトンコツを肴に焼酎のお湯割りを3杯。1時間ほどでほろ酔い加減のいい気持ちになり店を出ました。

店を出るときに女将から梅干し入りのさつま揚げを1パックいただきました。結構な量があるので家路につく途中、ここ5~6年通っているバーに寄りました。このバーは職場と自宅の中間にあるのでよく立ち寄ります。通算で200回以上飲んでいるかも。

ワインを注文する際に、もらったばかりのさつま揚げを「みなさんで食べて」と差し入れをし、カウンターのいつもの席に座り、しばらくの間、ちびりちびりと飲みました。

20歳のアルバイトの女性に話しかけようとするのですが、伝票に書き込みをしたり、グラスの出し入れをしたりして、こちらを見ようとはしません。話しかけても「何が言いたいんですか」とけんかを売るような態度をとるので私も不愉快に。彼女がここに勤めて2年近くなります。知らない仲ではないのに。

帰り際、嗜(たしな)めるように「ずいぶん不躾(ぶしつけ)な態度をとるんだな。私が気に入らないのかい?」「すみません」いかにも口先だけですと言わんばかりの彼女の態度にカチンときて「気に入らないならもう来ないよ」と静かに捨て台詞を吐いて店を出ました。

人との別れ、馴染みのバーとの別れとは突然で、あっけないものですね。彼女には私を嫌うだけの理由があるのでしょう。だから彼女を恨む気持ちはありません。しかし、仕事が一段落をし、いい気持ちで一杯飲もうとした私にとっては、せっかくの寛(くつろ)ぎ気分が台無しになってしまった時間でした。

「彼女とは相性が悪かった」そう思って諦めるしかないのでしょうね。バーとは縁を切ることにしました。これだけ通ったんだから、お互いにとっていい頃合いでしょう。

もうそこにサヨナラという語があって一問一答式の夕暮れ(俵万智)

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