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2018年12月10日 (月)

暗闇の世界をのぞいて見れば

人の背中が横一列に並び、その後ろには少女が立っています。その少女が私に向かって振り返ると円(つぶ)らな瞳をしたかわいらしい、そして全く見覚えのない顔でした。彼女が私と、背を向けた人々の間に割り込むようにしているのは、私に好意をもっているから。大学時代の友人二人がそばにいます。彼女は私とビリヤードのエイトボールをしたいとのこと。

実家の暗い店内、トイレに向かうとその奥がお風呂になっていました。浴槽にはお湯が張ってあり、お湯に浸かった私の弟がいびきをかいて寝ています。

ススキのような丈の高い、茶色の草が生い茂っています。少年達が野球を始めました。これが野球の交流戦の始まりだと。「もののしょうけい」という、事物の始まりを記した本に記載されているそうです。

その草原に、イノシシ、タヌキ、ウサギの血まみれになった死骸が地面のくぼみに横たわっています。ウサギに触ってみるとまだ息があるようでした。

夢というのは不思議ですね。一つ一つの場面は鮮明ですが、次々と脈絡のない展開が続きます。そして、夢を見ている間はそれを全く当然のように受け止めます。フロイトに代表されるように、夢は無意識が表面に現れた状態と言われてきました。今では記憶を整理・定着する過程であるとの説が有力なようです。確かに何でもセックスに結びつけるフロイトの説は違和感があります。しかし、記憶定着説が正しいとしても、見ず知らずの少女がなぜ夢に現れるのでしょうか。

学生時代の私は夢占いを信じていました。他の占いなんて全く信じないのに。神のお告げではないけれど、私は夢を何らかの啓示だと受け止めてきました。今回の夢はどう解釈したらいいのでしょう。とりあえず、明日はビリヤード場に足を運んでみましょうか。少女がいるかはわかりませんが、何かが始まるのかもしれません。

目に見えぬ一点がそこにあるように天につりあげられる飛行機(俵万智)

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