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2018年11月18日 (日)

それが本当に娘の幸せを願う気持ちでしょうか

昨夜は大学の同窓会。私はこの幹事を務めているので事前準備から多忙でした。

例年の出席者は30名程度。それが今回は40名を越え過去最高となりました。最年長は旧制高校出身、最年少は今年3月に大学を卒業したばかり。職業も会社経営者はもちろん、医者、公務員、新聞記者、大学教授、会社員などまさに多種多様。

減少傾向にあった同窓会会員の回復を目指すべく、知り得た大学卒業者には積極的に声かけをしたり、若手の飲み会を7月に行ったり。それらの成果なのか、寮歌を愛好する高齢者ばかりだった同窓会が、平成時代の卒業者が半分を占めるまでに増えてきました。ありがたいことです。

同窓会の特徴は県内各界の第一人者の卓話。今回の卓話は「鹿児島経済の展望と課題」。最後のまとめとして大学進学の話が印象に残りました。私が高校生の頃、進学校は修学旅行がなく、朝補習がある教育先進県だと認識していましたが、実は大学への現役進学率は14年連続で全国最下位(全体の進学率でも年によって46位か47位)。なかでも4年制大学進学率の男女格差は全国4位となるぐらい差が大きい。つまり鹿児島県の女性の大学進学率は相当低いってことになります。

収入と学歴(大学進学率)は強い相関関係があるので、鹿児島県の所得を上げるには県民の大学進学率アップが大事。では女性の大学進学率が低い理由は何か? 経済的な理由もありますが、それでは男女の格差の理由がわからない。女性は進学したくないのか? どうせ家庭に入るのだから金をかけてもしかたがないという親のエゴが娘の可能性を潰しているのか? 

今回の同窓会には女性が4人出席。みんな平成卒業。生き生きしていました。いいですね。卓話の後の懇親会は盛り上がりました。最後は寮歌と琵琶湖周航の唄の斉唱。多種多様な人たちが一緒に歌うって本当に希(まれ)な機会。こういうセッティングに携われるのはうれしいことです。

午前零時過ぎ。歩いて帰宅する途中の暗がりで、通りすがりの2人組の若い女性が私の名前を呼んで話しかけてきました。よく見るといきつけのバーのアルバイト。「(スーツ姿の私を見て)仕事だったんですね。誰かを待ってるんですか?」「うん、そうそう。じゃあね」と軽く挨拶を交わしました。無邪気な彼女達を見ると、ずっと娘を手元に置きたい親の気持ちもわかります・・・

行くのかと言わずにいなくなるのかと家を出る日に父が呟(つぶや)く (俵万智)

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