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2018年11月

2018年11月27日 (火)

「シクラメンのかほり」が思い起こさせるもの

先週妻に連れられて、さつま町のちくりん館近くにある東花園(ひがしかえん)に行ってきました。この3連休から「シクラメン祭」を開催しています。

シクラメンと言えば小椋佳の「シクラメンのかほり」が昔大ヒットしました。いまでもそのメロディをときどき口ずさんでいます。「真綿色したシクラメンほど清(すが)しいものはない~」。私が子供の頃、シクラメンと言えば純白のイメージが定着していました。

しかし、今ではずいぶん違います。「シクラメン祭」の会場のハウスに入ると、6千を超える鉢が給水用のレールの上にずらりと敷き詰めていて圧巻です。品種も多様で、赤、ピンク、白、など多彩、そしてそのグラデーション、花弁のちぢれなどバリエーションが豊富で本当に華やか。

私は両親のために、ゲンペイカズラのように花弁が白、赤にくっきりした色合い(商品名が「クラシカルドレス」)のものと、濃いピンク色のシクラメンを選びました。どちらも花芽が密に上がっていて素晴らしいできばえです。

妻は白にグリーンの混じった花弁のシクラメンと、純白のシクラメンを選んでいました。4つ合わせて4千数百円。安い。前後には一度に8鉢買うなど大人買いする夫婦も。これだけ種類が多くて立派に育っていると欲しくなりますよね。

両親の家にこのシクラメンを届けたとき、花好きの母は大変喜んでくれました。そして家の窓際にはまだ花芽のないシクラメンが元気よく多くの葉を広げていました。このシクラメンも昨年、この東花園で購入したもの。ここのシクラメンは花が次々と咲くので長期間楽しめ、しかも夏越しまでできるから人気があって当然。この東花園は売上げのほとんどがハウス直売とか。納得です。

ところでシクラメンの匂い、知ってます? 私にはよくわかりませんが、歌のように清々しいとは思えないんですよね。やっぱり恋人との思い出と重なるかどうかが問題でしょうか。

思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ(俵万智)