鹿児島ユナイテッド Feed

2021年11月 9日 (火)

「ユニリーバスタジアム新富」の悲劇

10月17日(日)は、サッカーJ3 鹿児島ユナイテッド対テゲバジャーロ宮崎の試合がありました。この試合は宮崎のホームゲーム。お天気がいいので鹿児島から足を伸ばしてみました。

鹿児島中央駅から特急きりしまで、宮崎駅まで約2時間、普通列車に乗り換えて日向新富駅までさらに30分、駅から歩いて20分のところにテゲバジャーロ宮崎のホームスタジアムがあります。

「宮崎」なのにホームが宮崎市ではないということにショックを受けました。テゲバジャーロ宮崎は「宮崎県」のチームなんですね。

会場周辺は田畑をつぶして造成中。駐車場も未整備。駐車場には入場を待つ人たちが長い列をつくっていました。当日券の販売所がみつからないので、スタジアム近くまで寄ってみると、ハットにサングラスの若い女性(?)がこちらを凝視ししているのに気づきました。なんと会社の同僚でした!

「えっ、あなたも来てたの。ここに来るときのJRの車内でもユナイテッドのユニフォーム着ていた人が多かったけど」「そうですよ。鹿児島がJ2にいたときの柏戦を思い出しますよね。あのときも柏のファンが鹿児島にたくさんきていて、J2ってすごいと思わせてくれましたけど、今日は新参の宮崎に鹿児島のパワーを見せつけないと!」彼女が笑顔で語りだしました。

「当日券はどこで売ってるの?」「当日券がないんですよ。私も前売りでS席しかないのでそれを買ったぐらい。もう前売券も完売ですよ」彼女の話にショックを受けました。

「白波スタジアムだったら当日券も扱っているし、だいたい席も5000はあるでしょう。当日券がないって宮崎のスタジアムってそんなに小さいの?」「そうなんですよ。それに運営最悪ですよ。この列もすごいけど、スタジアムのトイレも少ないし、屋台も炭火焼やチキン南蛮とかトリニクばかり。S席はアウェーのユニフォーム禁止。だからユニフォームはこの服の下に隠して着ているんですよ」

10分程度そんな話を続けてから、お昼を食べようと屋台に行こうとすると、入場券がない人は立ち入りできない。おいおい本当かよ。さらにショックを受けました。

しかたなく、駅の方に引き返して鶏ごぼううどんを食べてからスタジアムに再び戻り、観客席の隙間からゲームをのぞき見しました。ピッチの半分は見えない状態ながら、鹿児島ユナイテッドが2−3で負けたことはわかりました。昇格は絶望。大ショックです。

帰宅してこの日のことを妻に話すと「あんた何しにいったの」と冷たい一言。トドメを刺されました。

ほんとうはあなたは無気呼吸症候群おしえないまま隣でねむる(鈴木美紀子)