« 2022年1月 | メイン | 2022年3月 »

2022年2月

2022年2月23日 (水)

閃輝暗点は偏頭痛の前兆症状 偏頭痛は若者特有の症状 だから私は若い?

閃輝暗点という症状があります。

見ようと思っても、その見たいものが見えない。周辺部は見えるのに。そんなもどかしい症状です。私の場合は、見えない部分が白く光ったり、ひびの入った鏡のようにひび割れた部分が欠落している映像になったりします。

最初のこの症状が現れたのは30代の頃でした。仕事中にパソコンで資料を作っていたときにパソコンの画面がよく見えない。30分ほど休憩したらもとに戻ったのでたいしたことはないと思っていました。

しかし、年に数回、このような症状を経験するようになりました。原因がよくわからないので最初は眼科に相談したのですが、緑内障ではないとのこと。私はひどい近視なので眼球が大きくなっていて20代の頃から網膜剥離の可能性があると言われ続けてきました。それを心配していたのですが、どうやら違っていたようです。

しばらくして脳神経外科を受診したとき、私の症状は偏頭痛の前兆現象だと診断されました。「でも、偏頭痛なんてないけどなあ」と疑問を呈すると、医師は「頭痛のない偏頭痛もあります」とのこと。どうもよくわからない。

医師の話を聞いているうちに、思い当たる節がありました。私は20代の頃から肩こりがひどく、肩こりがひどいときには頭皮にピリピリと鋭い痛みが生じることがありました。そういうときは5本の指先で頭皮を叩いて痛みをやわらげたりしました。どうやらそれが偏頭痛だったのです。肩こりが原因ではなく、偏頭痛が原因で肩こりがひどかったというのが本当だったのです。

そして数年前に、職場の同僚にこの話をしたときに「それは閃輝暗点だよ。私も同じ症状があるんだ」と指摘されました。この症状に名前があることを知ったのは、初めて症状が現れてから20年近く経っていました。

昨日、お昼のNHKニュースを見ているときに閃輝暗点が起こりました。「久しぶりだなあ」と思いながら、目を閉じてテレビを見るのをやめました。コンビニでお菓子を買いにいったときも症状は続きましたが文字が読めないだけで歩いたりするのに支障はありません。そうして30分をすると元の状態に戻りました。

ところで、医師によれば偏頭痛は若い人に見られる症状で、年齢を重ねていけばしだいに消えてゆくとか。私は50歳ですが、まだ若いってこと?

絵本に示す駱駝(らくだ)の瘤(こぶ)を子が問へば母は悲しむその瘤のこと(中城ふみ子)