先生は「いじめ」を解決できない
お正月は実家に帰りました。いつもは弟の家族も一緒におせち料理を食べるのですが、この日は不在。私達夫婦と私の両親の4人での会食となりました。
両親から話を聞くと、弟の家族の子(わたしからみると甥)が小学校で数年間いじめられていたとのこと。特にこの二学期はいじめがひどく、あざができるほど顔を殴られ、反撃しようとしたら担任の先生から甥がその騒ぎの原因だと決めつけられ、登校拒否になっていたというのです。
甥に対するいじめは相当陰険だったようで、ケンカのときに止めに入った男の同級生らは、上半身では体を抑えながら、甥のスネを何度も蹴りを入れていたとか。
弟は担任の先生に何度も相談したそうですが、悪いのは甥だとの主張を繰り返していたそうです。それを知っていたいじめっ子たちがさらにエスカレートしたというのが真相のようです。
弟(いじめられていた甥の父)が教育委員会に相談したところ、教育委員会で調査があり、小学校の担任と校長先生も同席。弟がこれまでのいじめの状況を逐一話したところ、校長先生は初耳だったようで、たいへん驚いていたとのことでした。担任は一点だけ「そんなことは言っていない」と否定したものの、弟の話のほとんどは無言で聞いていたようです。どうやらこの担任は、情報を自分で抱え込み、校長へ報告や相談をしていなかったのでしょうね。
両親はようやくいじめ問題が解決したと旨をなでおろしていました。が、弟家族がお正月にそろって不在だったことを思うと、相当の心の傷が残ったのでしょう。誰にも会いたくない気持ちだったのかもしれません。
甥が登校拒否になってからは、この小学校では甥の代わりに別の男児に対するいじめが始まったと聞きました。おそらく、いじめの原因となる児童がのうのうとしているのでしょう。悪いやつがのさばって被害者がさらなる被害を強いられる。学校って不思議なところですね。
甥は学校を転校することになったようです。いじめに対して無力な先生もいます。そういうときは逃げるしかありませんね。
蝋燭(ろうそく)は消えない でも、ほんとうは 決して目をそらしてはいけない(間武)
コメント