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2021年6月20日 (日)

日本はコロナPCR検査もワクチン接種も先進国で最低だ を疑う

先週の朝日新聞に、日本の新型コロナウイルスに対する批判が掲載されていました。PCR検査件数は先進国で最低。ワクチン接種も出遅れており接種回数はこちらも先進国で最低だ、とのこと。

なるほど、アメリカのニューヨーク州では1回めのワクチン接種が7割ぐらいに行き届いているのでマスクがなくても集会などに参加できるとニュースで報じていましたね。一方、日本では、というより鹿児島では高齢者のワクチン接種が遅れていて、70代の私の両親は7月13日にようやく1回めの接種だとか。日本のワクチン接種は遅れているよなあと思いつつ、では他の国はどうなんだろうか? 疑問が浮かびました。

そこで今日の朝日新聞に掲載されている「世界の新型コロナ感染者」の表に掲載されている国を調べてみました。

まずはワクチン接種。日本経済新聞の記事で人口に占める接種回数を計算してみると、イギリスは107%。すごい、すでに1回目の接種は全国民が終えているかも。アメリカも94%、イタリアが72%、フランスが70%。そして日本は22%。ブラジルの38%よりも低い。朝日新聞の批判も当然ですね。

そして、PCR検査。こちらはネットで検索してもそれらしきデータが見つかりません。朝日新聞はどうやって調べたんでしょうか? 謎です。日本のPCR検査は他国に比べて少ない、有料(高額)だ、などの批判が多いところですが、先進国で最低という根拠がみつかりませんでした。

そして驚いたのが感染率です。人口あたりの感染率を調べてみました。アメリカは人口比で10%とやはり感染していることが明白。ブラジル、フランス、イギリス、イタリアなどは6〜9%となっているのがわかりますが、日本はなんと0.62%。驚異的な低さです。

そして人口10万人あたりのコロナによる死亡者数。トルコは4852人とダントツ。ブラジルは2344人、アメリカは1817人。フランスは1697人。イタリアは2120人。イギリスが1888人と先進国が2千人前後であるなか、日本はなんと113人(!)と一桁以上違います。

朝日新聞よ、「日本の感染対策は先進国に比べて遅れています」って言っていいの? データで見ると説得力にかけてるんじゃない? なんだか批判するために日本に悪い数字だけをもってきて、いちばん大事な数字を落としているように思えます。これじゃあ、欧米は日本よりもPCR検査を多く実施し、ワクチン接種も速いペースでやっているのに感染やそれによる死亡を防げていない。欧米諸国はけしからん、なんて記事になるのが普通の思考回路ではありませんか?

もちろん、それが日本でワクチン接種が遅れていることの弁明にはならないでしょうが、もうちょっと冷静に数字をみてもいいんじゃないでしょうか?

このデータを見て、日本では死亡者が例年よりも増えているのか気になって調べてみました。日本経済新聞の記事(2021年1月23日)によるとこうあります。

「2020年の国内の死亡数は前年より約9千人減少したことが22日分かった。死亡数は高齢化で年平均2万人程度増えており、減少は11年ぶり。新型コロナウイルス対策で他の感染症が流行せず、コロナ以外の肺炎やインフルエンザの死亡数が大きく減少したためとみられる。厚生労働省が22日に発表した人口動態統計(速報)によると、2020年に死亡したのは138万4544人で、前年より9373人(0.7%)減った。速報に死因別のデータはない。同省が9月分まで発表している死因別の死亡数(概数)によると、前年同期より最も減少したのは呼吸器系疾患で約1万6千人減っていた。内訳は肺炎(新型コロナなどを除く)が約1万2千人、インフルエンザが約2千人減っていた。」

この記事を素直に読めば、肺炎の原因となるウイルスがコロナに代わっただけ。だとしたら、日本国民はいったい何に怯(おび)えているのか。そろそろこの騒動の胡散臭(うさんくさ)さに気づいてもいいんじゃないかしら。

おもふ事だまつて居るか蟇(ひきがえる)  (曲翆)

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