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2020年10月 2日 (金)

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」を見て

今日は仕事は休み。午前中は病院をはしごして,午後からは録画していた「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(ブラッド・ピット主演)を見ました。

ご存じのとおり,チベットは独立国でありながら,第二次世界大戦後に中国共産党に占領され,強制的に中華人民共和国に併合されました。今の南沙諸島と同じです。

結局のところ,口実はこじつけに過ぎません。占領される側になんら非がなくても,実力(軍隊)がいない国は滅ぼされ,強国に占領されていくのです。そういう当たり前のことを教えてくれるいい映画です。とくに平和主義者のチベット人がテーマになっているところが,日本を連想させてくれます。社会党や日本共産党がいかに亡国の政党であるかがよくわかります。

それにしてもダライ・ラマを中心にしたチベット仏教は非常に非科学的な宗教です。映画では紹介されていませんでしたが,ダライ・ラマは北朝鮮のような世襲ではありません。ダライ・ラマが亡くなったときに,長老たちが集まって次のダライ・ラマを探すのです。そのやり方はいわゆる千里眼を用いた方法。こんな超能力が存在するなんて,と思うかも知れませんが,チベット仏教はこうして延々と続いてきたわけです。興味のある方はネットで調べてみてください。宗教の力とは常人の理解を超えています。

ところで,最近では中国共産党によるウイグル自治区における教育という名の洗脳が朝日新聞に度々掲載されていますが,日本人の関心は非常に低いですね。中国共産党がチベットに侵攻した時には100万人のチベット人を虐殺したわけですが,日本で関心のあるテーマは中国を占領した日本人の非道ぶり。どうも納得いきません。ああ,話がそれました。

この映画を見て思うのは,今の若い人たちはこういう歴史を知らないってことです。とても残念です。自分の国の歴史すらしっかりと把握しているのか危ういのに,こういう他国の歴史を知らないことは恐ろしいと思います。

孫子にあるように「敵を知り,己を知れば百戦危うからず」。自分の国のこと,敵国のことを十分に知っていることが,戦いに負けない前提条件となります。難しいことをいっているわけではありません。情報の99%は公にされている情報でカバーできます。

今ではインターネットによってそういう情報を入手することは簡単になりました。その一方で,見たくない情報も無視することは可能です。それをどう活用するかは,結局のところ,その利用者次第,ってことなんですよ。

無理に堪え我慢を重ね生き来しと空穂は言えりテープに残る(来島靖生)

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