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2020年7月

2020年7月19日 (日)

運転免許証を初めて交付されたとき 初心者マーク時代の思い出

昨日は関西に住んでいる娘から電話がありました。乗用車の運転免許証を取得できたとのこと。新型コロナウイルス騒ぎで教習所の予約がなかなか取れない時期もあって,教習所に半年近く通うことになりましたが,どうやら無事合格できたようです。よかった,よかった。

娘は免許をとってすぐに友人と伊勢神宮や天橋立(あまのはしだて),淡路島にドライブにいったとのこと。しかもレンタカーで。その度胸に驚きました。よほど車の運転が好きなんでしょうね。

私も大学2年生のときに運転免許を取得しました。私も教習所に通うのがおっくうで6ヶ月かかりました。あと1週間で教習期間が終了するというぎりぎりのタイミングでした。ちょうど夏休みだったのですが,どうやって試験場まで移動したのかまったく記憶にありません。ただ,帰り道がわからなくて,家がほとんどない草っ原の中の車道を歩いてあちこち彷徨(さまよ)ったことは覚えています。

私の運転デビューは実家に帰ってからの夏祭りの手伝いでした。同じ商店街の役員の軽トラを運転することになったのですが,クラッチ板から足を離すのが早すぎるのか,しばしばかっくんかっくんと揺れて,非常に恥ずかしい思いをしました。オートマしか知らない若者には何のことか意味がわからないでしょうね。

こんな感じで学生時代は,ほとんど車を運転することはなかったのですが,部活の一環で後輩を歓楽街まで車で連れて行くことがあり,このときばかりは先輩の車を借用しました。しかし,当時はナビなんて便利なものもなく,ましてほとんど運転経験もないので冷や汗をかきながらの運転。しかも夜に道に迷ってしまい,あちこち路地を行ったり来たりしているうちに,信号のない交差点で右から走ってきた車の横っ腹にぶつけてしまいました。

先輩から借りた車には傷はほとんどなかったのですが,相手の車のドアは大きくへこみ,ドアは交換を余儀なくされたようです。先輩に自動車保険のことをお願いしたのですが,第三者が運転しているということもあって断られ,仕方なく自腹で相手方に修理代として15万円を支払いました。相手の言い値なのです。当時は,複数から見積もりをとる余裕はなく,ただ相手のペースに乗せられてしまったとのかもしれません。

当時はこの修理代のほかに国民年金の追徴金などもあって借金が50万円まで増えていました。返済に充てるために近所のローソンで深夜バイト(午前3時~午前9時)や正月三が日も終日バイトなどで一生懸命だったことはよく覚えています。返済するまで6ヶ月かかりましたが,人間必死になればなんとかなるもんですね。

さて,車に関して言えば,私は派手な自損事故やスピード違反など,けっこう痛い経験をしましたが,幸い人身事故はありません。それだけでもラッキーだと思います。今では車の運転は妻に任せっきり。一人で移動するときはバスやタクシーなどの公共交通機関を使うようにしています。

娘の話に戻ります。コロナウイルス騒ぎの影響で観光地はどこもガラガラだったようです。おかげで駐車場に困ることもなかったとか。娘はバックで駐車するのが苦手らしく,ガラガラの駐車場ではバックで車を駐車する練習を何度も繰り返したと自慢げに(?)話していました。想像するとなんだか滑稽(こっけい)で,思わず私の口元は弛(ゆる)んでいました。

目を閉じる風のまんなかはここだ (畑美樹)