娘からのプレゼントは松阪牛 立派になったもんだ シャレも効いてる
明日は母の日。先週,私の母にはさつま町の東花園で買ったアジサイを3鉢プレゼントしましたが,今日は,関西に住む娘からのプレゼントが我が家に届きました。
箱を開けると松阪牛の商品カタログ。すき焼き用,焼き肉用,サイコロステーキ(それぞれ200グラム),ホルモン(500グラム),冷凍コロッケ,カレー,時雨煮(しぐれに)の中から1つ選ぶことができます。
妻と相談してサイコロステーキにしました。それにしても松阪牛というのが渋すぎる。娘がアルバイトをして稼いだお金で買ったというのも立派です。娘の話によると三重県に行ったときに自分もそれを食べたとか。うーん,30年前に貧乏学生だった私からは考えられないほどの凄い格差です。
数年前,会社の忘年会のビンゴゲームで松阪牛(すき焼き用)が当たったことがありました。年末,家族ですき焼きにして食べたところ,本当に口の中でとろけそうなおいしさ。鹿児島牛かタスマニアンビーフしか食べたことのない我が家では衝撃的な出来事でした。娘はそのときのことがよほど印象に残っていたのでしょうね。
そもそも我が家では牛肉は週に1食分買うことがあるかどうか。普段食べるのは豚肉ばかりで,たまにミンチや鶏肉,魚,牛肉のどれかが入るぐらいです。
過去を振り返ると牛肉を何度も食べた時期が一度だけありました。20年ぐらい前に狂牛病騒ぎがあったとき,安全性をいくらPRしても牛肉がまったく売れなかった時期です。牛肉の価格が豚肉並みに下がり,また,ちょうど冬場だったこともあり,我が家では毎月牛肉を買ってはすき焼きをして食べてました。
当時このことを会社で自慢げに話すと周囲の社員から白い目で見られました。人と違うことをすると排除しようとする性質は日本人特有ですね。今の人には何のことかわからないかも知れませんが,今,新型コロナウイルスの感染者を差別,隔離,排撃する人がたくさんいるように,このときも牛肉というだけで毛嫌いし,それを食べようとするとバカ呼ばわりする人がたくさんいたんですよ。
いうまでもなく,当時,牛肉をたくさん食べた選択は正解でした。私の家族はクロイツフェルトヤコブ病にかかることなく,みんな健康です。
それにしても娘のプレゼントに,シャレの効いたプレゼントがもうひとつありました。
宅配便の包装紙を開けると熨斗(のし)が貼ってありました。そこに書かれていた言葉が「いつまでもお元気で」。これには思わず苦笑い。「母の日」というよりも「敬老の日」みたい。一気に10歳ぐらい歳をとった気持ちです。そして,子どもの成長の早さを感じます。
一生の疲れのどつと籐椅子(とういす)に (富安風生)
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