「お父さん,問題出して」 これが高校3年生とその親との会話でしょうか
高校3年の娘が家に帰って来るなり「ねえ,お父さん。問題出して」と言ってきました。
子どもは「なぞなぞ」が大好きです。私も子どもの頃はそうでした。受験勉強で頭を使っている娘にとっては,いい気分転換になると思い,いくつか問題を出しました。
「ラグビーは1チーム何人でプレイするでしょうか?」(正解は15人)「ナポレオンが生まれたのはコルシカ島。では,コルシカ島の隣にある大きさが同じくらいの島の名前は?」(正解はサルディニア島)
答えることができなかった娘は「スポーツとかではない問題にしてよ」というので,発想を変えました。「囲碁で使う碁盤。石を置くことができるのは何か所あるでしょうか? ちなみに縦横19本の線が引かれています」
娘は頭の中で計算しているようですが,なかなか答えが出てきません。「こういうときは(20ー1)の二乗と計算するのよ。二乗の公式があるでしょう。(A-B)の2乗だとAの2乗マイナス2ABプラスBの二乗。この場合だと400マイナス40プラス1だから361が答え」「へー,でも数学の問題はやめて」
「じゃあ,今日ネットでたまたま見た記事から出題するね。イギリスではチキンカツのカレーが人気です。このメニューを広めたと言われているチェーン店の名前は何でしょうか? 日本語がそのままお店の名前になっています」(正解は,WAGAMAMA(わがまま))
「こういう問題ってクロスワードで出た知らない言葉とかがいいかもね。『ごまのはい』って知ってる。漢字で書くと護摩の灰。お父さんもおばあちゃんに教えてもらったんだよ。今では死語だと思うけど子どもの頃,新聞のクロスワードの問題にでてたんだ。さて,どういう意味でしょうか?」(正解は,旅行者の持ち物を盗む泥棒のこと)
ちょっと難しい問題が続いたようで,娘はひとつも正解にたどりつけませんでした。娘が反撃します「じゃあ,お父さん,ヒレや鱗がない海の生き物を食べてはいけない宗教はなんでしょうか?」「それはユダヤ教だね。イスラエル人はイカやタコは食べないからね」「さすが。すごーい」
娘の高校卒業まであと1ヶ月。娘がどこの大学に進学するのかわかりませんが,一緒に暮らす日も残り少なくなってきました。こんなたわいもない会話ができるのもそれまで。親子が一緒に過ごせる時間て,なんて短いんだろう。
遊ぶ子の群れかけぬけてわれに来るこの偶然のような一人を抱けり(川野里子)
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