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2019年12月 2日 (月)

FCLPといえば馬毛島,馬毛島といえば森万由子,そしてなぜか岡留安則

FCLPの訓練用として,国の馬毛島買収に地権者が合意したとマスコミが報道しています。

10年ぐらい前。私が種子島に住んでいたとき,馬毛島はある建設会社がその土地のほとんどを買い占め,滑走路作りに取り組んでいました。当時は(というか,昔も今も)馬毛島には西之表港から漁船でしか行くしかなく,私のようなただの住人はとても行くことはできませんでした。まあ,土地は私有地ですから,行ったとしても上陸することはできないんですが。

話はかわって今から5年ぐらい前のこと。鹿児島大学で「沖縄」をテーマにしたシンポジウムがありました。このときの出演者が岡留安則と知って,私も行ってみたくなりました。

岡留安則といえば「噂の真相」編集長として知る人ぞ知る存在。鹿児島県出身です。「噂の真相」は私が大学生の時に,友人達がよく話題にしていました。あの頃は「ゴーマニズム宣言」(小林よしのり)と「噂の真相」(月刊誌,文藝春秋と同日発売)が人気を二分していました(言い過ぎかも)。

とはいえ「噂の真相」は,業界のうわさを事実確認もせずに記事にするような三流雑誌。ごくたまに当たり(真相)にぶつかってもてはやされましたが,記事のほとんどはあまりにも胡散臭(うさんくさ)くて私は好きになれませんでした。

そうこうしているうちに廃刊(当時は休刊といっていましたが)。編集長は沖縄に移住しているという噂だけは聞いていました。そんな彼に会えるチャンスはそうないはずと思い,このシンポジウムに参加したのです。

会場の教室に入って真ん中ぐらいの席に着き,シンポジウムが始まるのを待っていると鹿児島大学の学生がちらほら集まってきました。そんな学生のなかで何度も私の席の横を通る女子学生がいます。とてもかわいらしい女の子。でもその子の魅力はウエストの細さ。顔よりもウエストが細いのではないかと思えるぐらいで,私の目は彼女のウエストに釘付けでした。

シンポジウムが始まるとまたびっくり。なんとその女の子がパネリスト。岡留安則と沖縄タイムスの記者,KKBの記者とならんで,鹿児島大学の学生4人もパネリストとして参加。彼女はそのパネリストの一人でした。名前は森万由子(もりまゆこ)。鹿児島大学法文学部の2年生でした。

彼女のパネリストとしてのコメントで今でも記憶に残っていることがあります。ひとつは「私は焼酎が大好きなので,焼酎をテーマに沖縄と鹿児島を一緒に盛り上げたい」。彼女は初代ミス薩摩焼酎。なんと抜け目ない。学生なのにプロ根性がしっかりしていると感心しました。

そしてもう一つが「子どもの頃,馬毛島に行って海で泳いだことがあります」 これにはびっくり仰天してしまいました。どうやってあの島に渡ることができたんだろう? ひょっとしてあの建設会社の関係者? と勘ぐってしまいました。

今や彼女はMBCのアナウンサー。ときどきニュースを読んだりしています。そして,岡留安則。今年の1月に亡くなりました。シンポジウムの会場の外でちょっと彼と話をしたのですが,強面(こわもて)の印象とは正反対で,とても腰が低い方でした。5年も経つとそれぞれの人生の歩みが感慨深く思えます。

どうしても海が見たくて十二月ロマンスカーに乗る我と君(俵万智)

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