月曜日から満員 「丸万」の夜 それにしても歯に詰まる
今夜は天文館の「丸万」で大学の先輩,後輩と一杯飲みました。
「丸万」は先輩の行きつけ。昭和の時代からというのでもう50年ぐらい(!)の付き合いだとか。お孫さんが鹿児島に戻ってくるときも,何が食べたいか尋ねると「丸万に行きたい」とのこと。すごい熱烈ファンですね。
ここの名物は地鶏の炭火焼き。肉は固いけどうま味があります。つきだしには鶏皮とノリのポン酢かけ。鳥刺しも炭火焼き。いやあ,おなかいっぱいです。
私はビールを大ジョッキで2杯。後輩はビールは1杯で焼酎のお湯割り。先輩も同様。焼酎はお湯割りでほんわか香りがするのがいいんだとか。地鶏に焼酎。こたえられないですね。
もともと「丸万」は宮崎市に本店があります。鹿児島の「丸万」は宮崎の店から逃げてきてここで店を開いたんだと先輩が教えてくれました。詳しいいきさつはともかく,地鶏と言えば宮崎。それが鹿児島で根付いているってことは鹿児島も宮崎も味覚は近いってことなんでしょうなあ。
この先輩が九州電力の鹿児島支店長にこの店を紹介したところ,支店長はこの店を知らなかったと嘆いていました。県外の観光客はみんな下調べをしてからこの店にやってくるのに,地元の人が接待するのにこの店を使わない(知らない)ことが残念なようです。
確かに県外の人が鹿児島に来たとき,どこの連れて行くのかとなると困ります。私は農協が経営している「ZINO(ジーノ)」がお薦めなんですけどね。地元で取れた新鮮や野菜や食材で提供しますし,味もそこそこグッド。店の雰囲気も悪くない。
「わかな」や「熊襲亭」,「一二三」という定番もありますが,値段設定が高いし私には料理が豪華すぎる。それに雰囲気が私にはなじめません。どうしても足が遠のきます。やっぱり「豚太郎」みたいな庶民的というか昭和の薫りがするところが私にはお似合いです。「丸万」もこちらに近い。
月曜日の夜だと言うのに満員。おじさんたちが手に手に焼酎グラスを。お箸で地鶏の炭火焼きをつまみ,ガヤガヤと語り合っていました。お客は誰も彼も昭和生まれに間違いない。ちなみに「丸万」の看板の絵は赤塚不二夫がかいてます。これもまた昭和の薫りがただよいます。
ところで,とっても美味しい鶏肉だったのですが,残念なのは肉が歯に詰まること。最後は骨にしゃぶりついて食べたのですが,筋が切れなくて歯に詰まってなかなかとれない。彼女と食べに来る店ではないのは確かですね。
今日もまた来ておるわいと思いながら酒飲む男の横に座る(石田比呂志)
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