ハンガリーグレース・ケリーシンケン本わたせせいぞう武宮正樹
本ノコテプロジェクトに参加してみました。
鹿児島在住のハンガリー人が、日本の絵本や漫画などの古本を母国のハンガリーに送り、日本文化を紹介しようという取り組みです。5000冊集めるのが目標なのですが、集まりが悪いという話を聞き、私もいくらか力になろうと家の中の思(おぼ)しき本を探してみました。
もともと対象となる本が、絵本、マンガ、日本文化を紹介できるもの。かつ日本語が平易であることです。私の本は小説、古典、歌集がほとんどで漢字が多く、外国人にとっては読みにくいものばかり。はて困った。
娘の絵本はほとんどブックオフに売ったり図書館に寄付したりしたためほとんどありません。1冊だけあった絵本は「ピヨピヨマーケット」。こんなの今読むの? と訊ねると「これはとっておいて」と猛反発。それでは、と「学習漫画 グレース・ケリー」について訊くと「オーケー」
私の本からは、村岡花子の文とわたせせいぞうの絵を組み合わせた「アンを抱きしめて」、打碁鑑賞シリーズの「武宮正樹」、そしてハウスメーカー、シンケンのお宅紹介の3冊を選びました。
私はわたせせいぞうの大ファン。それを知っている妻が、数年前に私の誕生日プレゼントとして買った絵本でした。しかし、話の内容やイラストがいまいち。私はカップルをモチーフにしたわたせせいぞうの作品が好きなのですが、残念ながらこの本にはそれがない(でも、とてもいい本ですよ)。
そして鑑賞シリーズの武宮正樹。言わずと知れた宇宙流の大御所です。彼の囲碁にはロマンがあります。美しい棋譜です。彼はヨーロッパでも人気があるというのも頷(うなず)けます。
そしてシンケンの写真本。かつてシンケンで建てた家のその後を写真に納めた本です。オレンジ色の温かい照明と木目の内装。緑あふれる外観。家族の団らん。日本らしさとは違うかも知れませんが、日本の家屋を知ってもらうにはいいなと思いました。
ハンガリーではどんな人がこの本を手に取るのかと思うとわくわくします。これらの本は文章が少なく、絵や写真、棋譜(番号で手順を表示)が多いので日本語が読めなくても楽しめます。ハンガリーとの交友にわずかながらですが貢献したいですね。
子を真似て私も本を噛んでみる確かに本の味がするなり(俵万智)
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