「日本国紀」を読んで考える 歴史をねつ造しているのはそれを主張している国や新聞社ではないのかと
「日本国紀」(百田尚樹)を読みました。
百田尚樹と言えば「永遠の0(ゼロ)」などが有名や小説家ですが、度々政治的な発言をしては朝日新聞からバッシングされています。この本を読んでその理由がよくわかりました。
縄文時代の太古から平成の現在までの日本の歴史を書いています。ストーリーテーラーとしての面目躍如というところでしょうか。とても面白い。例えば明治維新を描いた第8章では、「靖国神社の始まり」(戊辰戦争の官軍が祀られている、賊軍も併せて祀るべき)、「廃藩置県」(廃藩置県後、日本の交通や生活空間は大きく拡大したにもかかわらず、都道府県は固定されたままなのは日本人の特性なのか)など、簡略ながらもコラムに現代からの視点を加えてわかりやすく解説しています。
筆者の日頃の言動を見てもわかるように、中国や韓国への歴史ねつ造行為への批判は健在です。韓国は昔、大和朝廷が朝鮮に進出していたことが許せないようですね。例えば私が中学生の時は教科書で学んだのは「4世紀から5世紀に朝鮮半島南部に存在した任那(みまな)を日本が支配していた」しかし、韓国の学会がその問題を認めないよう日本に要求した結果、教科書には日本の任那支配の記述がないそうです。
韓国は日本の行為をよく「歴史ねつ造、戦争に反省がない」など批判しますが、韓国の歴史のねつ造は相当徹底していますね。
ほかにも日本式の前方後円墳が韓国内で見つかったときも日本支配の象徴なので破壊しているとのエピソードも添えられていました。すごいなあ。以前、剣道が韓国発祥だとねつ造したり、テコンドーを優れた武術だと世界にPRしていますが、厚かましすぎて軽蔑したくなります。(テコンドーは、昭和になって来日した朝鮮人が日本の松濤館流空手を真似て作った新しい格闘技です)
そして朝日新聞批判も凄いですね。戦前の戦意高揚や国民を煽ってきた過去を詳細に取り上げるとともに、戦後は逆方向に転換し、マッカーサーを神社に祀ろうとしたり、世論とかけ離れていた安保反対論陣を張ったこと、文化大革命において中国共産党を支持し続けた(現地での残虐行為に目をつむった)ことなど、これでもかと書いています。
朝日新聞がよくネット右翼を批判しますが、もう少し謙虚になって日本国民の怒りの声を聞いてはどうでしょうか? 少なくとも韓国国民の怒りの声を聞くよりも大事だと思いますよ。(あるいは過去の条約や取り決めを無視して謝罪を求め続ける韓国を、国際基準に照らして批判してはどうでしょうか?)
くれないの梅ちるなべに故郷(ふるさと)につくしつみにし春し思ほゆ(正岡子規)
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