麦の穂が目立つ我が畑 ようやく畑らしく・・・
週末、久しぶりに自宅に戻ってきた娘を連れて、市民農園へ行きました。この畑を借りたのは昨年9月。娘が福岡に行っているときだったので、この機会に私の畑を見せたくなりました。
妻も久しぶりに同行。畑を見ると半分の麦のエリアでは麦の穂がたくさん揺れていました。一時期は葉が黄色くなっていましたが、今では緑があざやか。そして地表もクローバーが覆っていて緑の畑となっています。
チンゲンサイはいまだに黄色い花々を咲かせていてアクセントを効かせています。ぽつぽつと茎が伸びたカブやソラマメも数本あり、小さい黄色い花をつけていました。もうしばらくしたら種を取ることができそうです。
自然農法を目指す私としては、自然に種がこぼれてそれらが季節が巡ると自然に発芽するのが理想なのですが、残念ながら借りられるのはあと1年。畑の場所を変えることになるので、そんな方法はできません。不本意ですが一般人は農地を所有することができないんですよね。
農地法で農家(あるいは農業法人)しか農地を所有することができないように規制されています。農家以外の人が農地を所有するためには農家として認められるか、相続する(親の畑を耕す)しかありません。耕作放棄地が年々増加していても、例外は認めていないようです。
自然農法の提唱者、福岡正信はサラリーマンが1反畑をもって自給自足に近い生活をすることを主張していました。全国民が兼業農家となるという壮大な夢です。しかし、農林水産省はこういう小規模兼業農家よりも競争力のある大規模農家のための施策を打ち出していきました。最近はスローライフと流行に乗ったように見えますが本質は変わりません。残念ですね。
さて、家族で畑を見ていると近くにいた借主が「畑を探しにきたんですか?」と声をかけてきました。どうやら私の畑を借主のいない耕作放棄地(?)だと思っていたようです。私の考え方を理解してもらう気持ちはないので「いえ、様子を見に来ただけです」と簡単に答え、いつものように10分ほどで帰りました。
家族の感想は「ようやく畑らしくなってきた」 いつも見ている家族だとコメントも違います。
菫(すみれ)程(ほど)な小さい人に生まれたし(夏目漱石)
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