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2019年2月23日 (土)

漂着くじらの対策・救出費用 ふるさと納税を財源にしたらダメなんですか?

昨日のNHKのニュースで、南さつま市の小湊海岸に2頭のくじらが乗り上げ、その撤去費用に1頭あたり400万円かかったと報道されていました。この費用は県と市が負担するとか。大変なことですね。

もう20年近く前のこと。私も小湊海岸の近くに住んでいました。当時、11頭ぐらいのくじらの群れが海岸に漂着し、大変な騒ぎになったことがありました。私も海岸に駆けつけると、近所の小学生や保育園児が30人ほど堤防沿いに並んで「がんばれー」と無邪気に声をかけていました。寒くて季節風が強く吹き付け、紺色の制服を着ていた女の子たちのスカートが一様にまくれ上がっていた記憶があるので、ちょうど今ぐらいの時期だったかもしれません。

隣にいた上司に「完全に陸(おか)に乗り上げていますから、もうダメかもしれませんね」ともらすと、近くにいた老人が凄い剣幕で怒鳴りつけてきました。「まだ死んでません!」

数日後、季節風に乗って、我が家にもすさまじい死臭が漂いました。結局、1頭は標本を採るために砂浜に埋められ、残りは海洋投棄されました。現在、その標本は大浦のふるさと館に展示されています。

この地域には度々くじらが漂着し、その度に費用がかかると自治体も大変でしょう。私からすれば「くじらを投棄するために費用をかけるぐらいなら、食肉業者に引き取らせて食べてしまえばいいのに」と思いますが、私を怒鳴りつけた老人を始め、自然を愛するくじら愛好家の方々はそんなことは許さないので、行政としてはできない相談でしょう。

であれば提案です。ふるさと納税を活用してはどうでしょうか。「くじら基金」として積み立てます。漂着したくじらの救出や死骸の撤去費用だけに限定して支出します。そして他の「ふるさと納税」とは扱いを別にしてポイントの対象外とします。南さつま市では寄付額に応じてポイントを加算し、ポイントに応じて返礼品(特産品)を送っていますが、「くじら基金」はこの対象外とするのです。

そうすれば、純粋にくじらを愛する人たちが、純粋な気持ちで寄付をしてくれます。間違ってもポイントをつけてはいけません。見知らぬ人を怒鳴りつけるぐらい、熱い気持ちをもっている人々ですから、返礼品が目当てではないのは当然のことですし、かえって失礼です。彼らの善意を汚すことになります。ただし、くじらを救助できたときは、善意に対するお礼と報告をします。それが最も望むことだと思います。

南さつま市職員のみなさん、是非ご検討ください。

なんにでもミネラルウォーター使うことまた非難されまた反論す(俵万智)

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