侮れないランキング100位 ベトナムの執着心
昨夜のサッカーアジアカップ、日本-ベトナムは予想を裏切る接戦でした。
確かにランキングでは大差がついてますが、ベトナムのフォワードのしつこさがすごい。日本がゴールキーパーにバックパスをすると、ベトナムの選手がキーパーはもちろん、両サイドのバックにマークについてパスコースを封じ、あわててボールを蹴らせて浮いたボールを奪う攻撃。
日本はこれまでコンパクトな戦いを続けてきましたが、ベトナムの前掛かりな陣形に泡を食っているように見えました。日本はボールを圧倒的に支配していましたが、5バックで守るベトナムのディフェンスを崩しきれない。見せ場はコーナーキックからの吉田のヘディングシュートぐらいでした。結局ハンドの判定でノーゴールになっちゃいましたが。
逆にベトナムは1トップがドリブルで再三日本ゴールに迫り、他の選手もガンガンミドルシュートを打ってきます。距離があるだけにシュートが決まることはありませんでしたが、「あわや」を狙ってくる弱者の戦略としては一貫していて、敗れたものの清々しい戦いでした。
アジアカップの試合を見てつくづくランキングの差って何だろうと思います。日本の戦いがふがいないわけではありませんが、勝敗は紙一重。私が見た中では北朝鮮大敗が唯一のワンサイドゲーム。それ以外はどちらが勝ってもおかしくない接戦が続きます。今後の好ゲームに期待します。
淡雪(あわゆき)のうしろ明るき月夜かな(正岡子規)
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