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2018年12月 4日 (火)

東京ローカル線に 高輪ゲートウェイ駅 

帰宅してテレビをつけると、「山手線に新駅誕生 駅名は?」というニュースが流れていました。

東京都民の関心は高いんでしょうね。鹿児島市民の私にはそれがどういう意味をもつのかわかりません。多分、私がすぐに忘るようなことなんでしょうね。

小池知事が当選したとき、築地市場の移転が大きな話題になっていました。基準値を超える有害物質が検出されたとか、石原元知事や元副知事が登場したりとか、連日のようにマスコミを賑わせていました。

そして何が変わったのでしょうか? 既定路線だった豊洲への移転が1年以上遅れただけのようです。こんなしょうもないことを延々と賑わせて報道していたマスコミはすごいですね。移転遅延の経済的損失や小池知事の判断の誤りは問わなくていいのでしょうか?豊洲に移転後、この問題をマスコミは放置したままで総括らしいものを見たことがありません。まあ、鹿児島市民の私には一切合切関係なく、ほとんど無視していたのでよくわかりませんけど。

全国ニュースとは全国民に関心の高い最大公約数の大きいものから取り上げられていくのかと思いきや、東京オンリーのローカルな話題が全国ニュースで長時間独占するのは異常だと思います。それを疑わずにやっているとしか思えないマスコミってすごですね。庶民に娯楽を提供するという大事な使命があるからなんでしょうね。東京都民の関心事が、さも全国民の関心事のごとく劇化され、地方には話題性のあるニュースと自作自演して提供する。これがマスコミにとっての経済合理性に基づく行動なんでしょう。

こういう報道を見るたびに、私はローマ帝国時代のパンとサーカスを思い起こします。ローマ帝国の場合は皇帝(政府)が主導して庶民に娯楽を提供していたわけですが、現代日本では、政府がやらなくてもマスコミが失政を覆い隠してくれるようです。

船室の窓から見える島々に名前あること不意に不可思議(俵万智)

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